子どもへの対応法

幼児期のしつけに注意!子どもに一番必要なのは○○○!

こんにちは!よしのまきこです。

今日は、子どもが思い通りに動いてくれない!そんな時、ママはどうすればいいのかについてお話します。

しつけなきゃという思いと、目の前の言うことを聞かない子どもとの間で、うまくいかなくてイライラしてしまうこと、ありますよね。

かたづけを促してもかたづけない。
四歳になってもあいさつができない。
お友達におもちゃを貸せない。
さわぐべきでないときにかぎってさわぐ。
スーパーに行けば「買って買って」と泣き叫ぶ。

私も、「言うことを聞いてくれないのって私のしつけが悪いのかな」と、悩んだ時期がありました。

そんな時、ママはどうすればいいのか!?

結論は「幼児期は『○○できる』にこだわらないのが早道!」ということです。

理由は「お母さんは安全基地である必要があるから」です。

つまり、幼児期に一番大切にするべきは子供の安心感を作ることなんですね。
なので、タイトルの○○○の正解は「安心感」です!

それって具体的にはどうすればいいんでしょうか?

エビデンスとケーススタディーを交えて見ていきましょう!

Contents

安全であることが成長に不可欠である

ウィスコンシン大学のハリー・ハーロウは、愛情を科学的に測定しようとした人です。ハーロウはサルの赤ちゃんを用いた実験をしています。

母親をなくしたサルの赤ちゃんに、ハーロウは作り物の母親を与えました。
一つは、ミルクの入った哺乳瓶を括り付けた針金製の母親、もう一つは哺乳瓶はないが、布製で温かみのある母親です。

赤ちゃんは、ミルクを飲むときだけ針金製の母親のところへ行き、ほかの時間は布製の母親にしがみついていました。
このことから、赤ちゃんの成長には温かい接触が必要であるとされていますが、今回ご紹介したいのはそのあとの結果です。

針金製の母親とだけいるとき、赤ちゃんは生きる上で必要なあるもの」が育ちませんでした。
それは何だと思いますか?

答えは「好奇心」です。

針金製の母親といるとき、檻の中にクマのぬいぐるみを入れます。すると赤ちゃんは恐怖で動けなくなってしまいました。

一方布製の母親といるとき、檻の中にクマのぬいぐるみを入れると、赤ちゃんはどうなったでしょうか。
恐る恐るクマに近づき、また母親にしがみつきます。しばらくするとまた、クマのぬいぐるみに近づき、また母親のところに戻ります。これを繰り返して、最終的にはクマのぬいぐるみで遊べるようになったそうです。

つまり、「安心感」があると、冒険できる。だから学び成長することができるということなのです。

ボウルビーのアタッチメント理論も、乳幼児期の愛着形成(養育者との良い関係)が子どもの発達に必要不可欠であることを説いています。

乳幼児期の発達と子どもの心の安定のためには、お母さんが「安全基地」になれていることが、必要なのですね。

ケーススタディ!乳幼児期の親の「かかわり方」

ケース① お友達におもちゃを貸せない!どうしたらいい?

×「□□ちゃんに貸してあげなさい!」
×無理やりおもちゃを取り上げて、相手の子に渡してしまう
×何もせず傍観する

上記のエビデンスから、なんとなくお分かりですよね。

強制したり、子どもの自律性を無視したかかわりは、子どもとの「良い関係」をつくることにはつながりませんよね。

自分の使っていたおもちゃを奪われたり、相手に渡すことを強制されたら、安全基地とは言えなくなってしまいます。

また、傍観しているだけだと「どうすればお友達と仲よく遊べるか?」を教えることはできません。「ママはみているよ」という安心感を与えるチャンスも、逃してしまうことになります。

○「□□ちゃん、貸してって言ってるみたいだよ?」
○「今はまだ貸せないんだね。ママと一緒に『ちょっとまってて』って言ってみようか?」
○「□□ちゃんごめんね。いまつかってるんだって。ちょっとまっててくれる?」「こっちなら今使ってないけどどうかな?」

まずは、相手の子の気持ちを伝えてみます。
それでも貸せない場合は、「まだ貸したくない」気持ちを認めて、それを伝える方法を教えて、一緒に言う手助けをしてみます。
それでもだめなら、代わりにお手本を示す感じで、相手の子に伝えるところを見せます。

貸すことが「できない」ことを、責める必要はありません。周りの人の反応も気にする必要はありません(と言っても、これが一番気になるママも多いと思います。私も含め。)

貸したら戻ってこないかもしれないし、壊されちゃうかもしれない。「貸す」ということが、子どもにとっては冒険で、怖いことである場合もあります。

ママは、できるまで待っていて良いのです。共感してあげて良いのです。

共感してあげることで「ママにわかってもらえた」と、安全を感じさせてあげることになり、却って「貸してあげても、取り戻すときも味方になってくれそうだ」と、安心して「貸してみる」という冒険をすることができるようになるのです。

 

ケース2 お片付けをしない

×「片づけなさい!」
×「片づけないとおもちゃ捨てちゃうよ!」
×「片づけたら△△あげる」
×何も言わず親が片づける

上記はすべて私が長女に対してやっていたことです。

うちの長女は小学生になった今もお片付けが苦手です。私のかかわりが悪かったせいだと反省し、今はかかわりを変えてじっと待っているところです。

「片づけないと捨てちゃうよ!」はつい言ってしまってました。でもうそはすぐにばれますし、脅しと同じですから、親を信頼してくれなくなり、良い関係からは遠ざかるばかりですよね。

また、一見ご褒美作戦は害がないよxうですが、実は、その行為(この場合おかたづけ)を自主的にやるようになるためには、効果がないどころが、逆効果であることが心理学の研究からわかっています。

子どもが寝てから片づけたり、何も言わず片づけていると、かたづけの必要性や楽しさを経験する機会を、子どもから奪ってしまいますよね。ママが楽しくなさそうに片づけたり、イライラしながらかたづけるのも、子どもからしたら、やる気になんてなれなくなりますよね。

○「おかたづけするよ~♪」と明るく声をかける
○「この部分は、あなたにおねがいしたいな。ママと競争しようよ」
○「おっかたづけ~♪」と歌うなど、楽しく片付ける様子を見せる。
○「うわ~おうちがきれいになって気持ちいいな!ありがとう!」
○「この部分はかたづけたんだね。ありがとう」(たとえおもちゃ一個でも認める)
○ルーティンにして時間の感覚で覚えさせる(ご飯の前には床をきれいにするなど)
○お片付けを簡単にする(収納の工夫)

以上は次女が生まれてから試した方法です。

性格もあるかもしれませんが、この方法で育てた次女はお片付けが得意です!時には何も言わなくてもやってくれます。

少なくとも、強制されずにやるお片付けは、お片付けに対してマイナスイメージ(面倒・つまらない)を遠ざけ、親子の信頼関係も損なうことはないと言えます。

ケース1でも2でも、親が工夫してもどうしてもできないときには、「このしつけやーめた!」といったんあきらめちゃいましょう!

「できなさ」を受容してあげていいというのがポイントです。
今はできないけど、いつかはできる。やる気になったらできる。
そのようにうちの子を信頼して、堂々と代わりにやってあげちゃいましょう。
そのうえで、できた部分はほんの少しでも、認めてあげましょう。

私が愛読しているブロガーの「保育士おとーちゃん」こと須賀義一さんも、「できなさの受容」の大切さを強調されていらっしゃいますし、これまた私の尊敬する親野智可等さんも「いろいろ工夫してもできないことは親がやってあげなさい」とおっしゃっています。

「待つ」こと、「許す」ことが苦しいママさんは、自分にもとても厳しい方かもしれません。

自分にも子どもにも、やさしい思いやりの気持ち(仏教でいう慈悲の心)を向けてあげてくださいね。

まとめ

○ 幼児期に一番大切なのは「安心感」
○ ママは「安全基地」になる必要がある
○ 自主性を尊重し、共感してあげる
○ 工夫してもできなかったら、今回はやってあげちゃっていい

いかがでしたでしょうか。

私もかつては「しつけなきゃ」のプレッシャーに、子どもにイライラし、強制し、嘘ばかりついて、脅したり食べ物で釣ったり、していました。

でも、「子育ては何時からでもやり直せる」という、言ったのは誰だったか忘れた言葉どおり、「待つ」ことをたのしみながら、目の前のありのままの子どもと過ごす今を楽しむ、そんな育児ができるようになりました。

ぜひ、ママにも子どもにもやさしい育児で、笑顔ですごしたいですね!

少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。