自己肯定感

「子育てをしたら自信を失ってしまった」そんなママへ

こんにちは!よしのまきこです。

「子育てを始めたら、すっかり自分に自信がなくなってしまった」

という悩みを抱えていらっしゃるママ、意外と多いようです。

そんなママに、ご質問です。

「子育てがうまくいかない(と感じている)自分に✖をつけていませんか!?」

今まで、自分の努力でいろいろなことを身に着け、成し遂げてきた、努力家のママは、思い通りになってくれない「子ども」という他人を抱えて、「自分の頑張り」ではどうにもできない壁にぶち当たってしまうことがあるようです。

頑張り屋さんな努力家ママさんは、「○○ができる自分」を自分の自信にしている方が多いようです。
それは「条件付きの自己肯定感」。

今日は、自己肯定感を、「条件付きの自己肯定感」と「無条件の自己肯定感」に分けて、子育てがうまくいかないと感じているママにこそ身に着けていただきたい、「無条件の自己肯定感」の身に着け方をご説明したいと思います。

Contents

条件付きの自己肯定感

みなさんは自己肯定感が高い人というと、どんな人を思い浮かべますか?

いつも自信満々な人?
明るくポジティブな人?
子どもの扱いがうまい人?
インスタで輝いている人?
ママ友づきあいやPTAで積極的な人?
容姿がよくて、能力の高い人?
なんでも平均以上で「リア充」な人?

これらの人は確かに自己肯定感が高い人といえるかもしれませんが、このように「一定の条件を満たすから自分のことを認められる」というのは、「条件付きの自己肯定感」です。

「条件付きの自己肯定感」は条件が崩れた時には、もろくも崩れ去ってしまう危険性をはらんでいます。
また、調査によると条件付きの自己肯定感が高い人は、条件を満たさない他者をさげすんだり、いじめたりする傾向があるそうです。
さらに、条件を満たすために不正を行い、本当のモラルが逆に育たないことがあるそうです。

私自身、「もっときれいで、友達もたくさんいて、仕事もできて、子どもにも寛容なママならば、自分を認められるのに」と思って、それを装っていました。
装ってそれを本当の自分だと思い込もうとすると、無意識につらくなってきて、ダラダラする夫、引っ込み思案な娘が許せなくなって、イライラするようになってきます。
さらに、休日のダラダラした自分、友達が実は少ない自分、つい子どもを叱ってしまう自分を隠し、否定し、なかったことにしたくなります。
そして、誰かに褒められると有頂天になり、逆に失敗したり自分より優れた人に出会ったりすると、自信だと思っていたもの(=条件付きの自己肯定感)はもろくも崩れて・・・とにかく浮き沈みが激しかったです。

最近はようやく、ありのままの自分を「ま、こんな自分で良いじゃない」と思えるようになってきて、ほめられることで舞い上がりもせず、失敗に落ちこみすぎることも減り、仏教でいう「中庸」ってこれかなぁなんて、思えるようになりました。

ですので、私がこのブログで、あなたにお勧めしたいのは、「無条件の自己肯定感」のほうです。

無条件の自己肯定感

「無条件の自己肯定感」は、絶対的な自分への愛です。
以前お話しした、3つの自己肯定感のうち、土台となる「存在価値の肯定感」と、感情の「自己受容」を合わせたものといえると思います。マイナス感情についても、それを抱く自分を否定せず、ありのまま肯定するところがポイントです。

条件がないので、この自己肯定感を獲得すると心はとても安定します。
自分や子どもを「信頼している。と同時に失敗しても責めない」という状態です。

自分を無条件に受け入れているとき、人は他者に対しても無条件の愛を送ることができるそうです。

私もまだまだこの点は修行中で、自分のこととなるとつい「良い母親になるには手料理で無添加のご飯を毎日作れなくては」「子どものためには掃除を毎日きちんとしなくては」と、知らず知らずのうちに、自分にたくさんの条件を課してしまっていることも。

そうすると、またダラダラしている夫や子供が憎らしく見えてくるのですよねwww。

それでは、「無条件の自己肯定感」を育てるには、どうしたらよいのでしょうか?

「無条件の自己肯定感」を育てる、セルフ・コンパッションのすすめ

セルフ・コンパッションとは、一言で言うと「自分への思いやり」のことで、アメリカのクリスティーン・ネフ教授が提唱している考え方です。

コンパッションは和訳すると「慈悲」になります。

慈悲というと、仏教を思い出す方もいるのではないでしょうか?
そう、セルフ・コンパッションも、瞑想と同じく仏教に源流を持った考え方を土台としています。仏教でも、実は慈悲は、他人ではなく、まずは自分に向けなければならないものとされているのです。

では「慈悲」・「思いやり」とはなんでしょうか?
クリスティーン・ネフはその著書で、
「慈悲とは、ともに苦しむこと」
と定義しています。

失敗したり、困難に苦しんでいるとき、自分に寄り添い、思いやりを向けること。
これがセルフ・コンパッションです。

自分に思いやりをかけてあげることにより、自己肯定感が高まり、育児がうまくいかないストレスを低減することができるのです。

 

たとえば最近、真ん中の娘が、一番下の子に冷たくしたり、いつも以上にママにべたべたしたり、登園渋りをしたりと、赤ちゃん返りの症状が出ているのですが、思い起こせば、長女も、次女が一歳のとき、登園拒否をして半年休んでたんですよね。

長女のときは「こんなに意地悪で甘えん坊なのは、私の愛情不足では!」と思いすぎて、自信を失っていました。自分で自分を責めていたんです。「私の愛情が足りないからこうなるんだ」と。
そうすると、長女の「もっともっと」の愛情確認や、爆発するかんしゃく、次女への思いやりのなさを見ると、自分を責められているようで、余計に長女にイライラをぶつけてしまっていました。

一方、ちょうど次女が三女にやきもちを妬いている今、セルフ・コンパッションを学んだ私は、「自分は十分よくやっている。」「こんなときは、子どもも私もイライラしても当たり前。つらかったら、子供を構うこと優先で、家事は楽してもいいんじゃない?」と自分にやさしく思えるようになりました。
次女のことを「今はライバル出現で不安になって、ママの愛情を確認したいって気持ちを出してくれてるんだな」という風に見ることができ、「よしよし、大丈夫だよ」と言ってあげられるのです。

自分を責めず、精一杯やっている自分に思いやりを向ける

心に余裕があるので、目の前の子どもに思いやりを向けることができる

という感じです。

もちろん次々に事件が起こると、もうグダグダ・ダメダメ、プンプン💢な時もありますがww

でも、怒っていることに気づくこと、それを責めないことを続けていくと、悪循環をストップして、良い流れが自然と起こってくるようになってきます。

失敗したり、うまくいかないときにも自分に思いやりを向ける。
この繰り返しで、無条件の自己肯定感が育ってきて、結果、自分にも子育てにも寛容になれる。
セルフ・コンパッション、一粒で二度おいしいですよね!

まとめ

  • 自己肯定感には「条件付きの自己肯定感」と「無条件の自己肯定感」がある
  • 「無条件の自己肯定感」を身に着けると、こころに安定感が生まれる
  • 「無条件の自己肯定感」を身に着けるには「セルフ・コンパッション」

いかがでしょうか。

子育てが思い通りにいかなくて自信を失ってしまったとき、そんな自分自身を励まし、共感し、寄り添うことができると、再び前を向いて立ち上がれるようになります。自分に無条件の自己肯定感を育てるチャンスにもなりますね。

「うまくいかない自分にどうしてもやさしくできない!」
「具体的にこんなときはどうしたらいいの?」

など、ぜひぜひご意見・ご感想・ご相談をお寄せください。
誠意をもってお答えします。

この記事が、少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。