自己肯定感とは? 三つの自己肯定感と子育て中のママが自己肯定感を上げるメリット

こんにちは。よしのまきこです。

今日は、自己肯定感と子育ての関係についてお伝えしていきます。

「今日も子どもを叱ってしまった」
泣きながら眠ってしまった我が子の、涙の後を見て、「今日も怒ってごめんね」と謝る…。

第一子が小さかったころ、毎晩そんな感じでした。育児にも家事にも自信が持てなくて毎日自己嫌悪。ネットで子育ての「正解」を漁る日々。

そうして情報収集していると、「子どもを肯定しましょう」「お母さんはポジティブでいましょう」「お母さんの笑顔が大切」「手を抜いて子育てを楽しみましょう」というアドバイスをよく見かけました。

ですが、母親である自分が自分を肯定できないと、子どもを肯定することも、ポジティブ思考でいることも、笑顔でいることも、とても難しく感じました。
「手を抜くってどうやるの?」「私が笑顔でいると、いうこと聞いてくれないんだけど」「肯定するってことはしつけはしなくていいのかな??」

「普通」はどうやってるのかと、ハテナばかりが浮かんできます。

すると、こうしたアドバイスすらプレッシャーになってしまいました。

あなたは、自分のことが好きですか?
他人と比較せず、絶対評価で自分にOKが出せますか?
他人の評価を気にせず、「自分は自分」と思えますか?

この質問に一つでも「いいえ」と答えた方、今まで生きるのがつらかったのではないでしょうか。私はそうでした。

その後、自分の自己肯定感を高める努力を続けることで、少しずつ、でも確実に親子の関係が変わっていくのを感じました。

それでは、まずは自己肯定感について、どんなものなのかを見てみましょう。これからどのようにそれを高めていけばいいかわかってきます。

「自己肯定感が高い」ってどんな状態?

自己肯定感とは、とググると、いろんなサイトが出てきますね。

「自らの価値存在意義を肯定できる感情を指す言葉」

といった説明が出てきます。

私は、自己肯定感の高い状態とは、

  1. 自分は生きていていいと思えること(存在価値の肯定感)
  2. 自分をありのまま受容できること(自己受容感)
  3. 明るい未来へ向かって主体的に行動できると思えること(行動の自己コントロール感)

この三つを感じられる状態だと考えています。

この三つは、本来おおむね①→②→③の順に育っていきます。

幼少期に、必要な世話をしてもらうと①存在価値の肯定感が育ってきます。
そして、その後もありのままの自分、ありのままの感情を肯定してもらえると、①存在価値の肯定感と②自己受容感がぐんぐんと育っていきます。
すると、脳の発達とともに③自己コントロール感を獲得することができるようになります。

逆に、「自分は生きていていい」と思えないと、湧いてくるありのままの感情に気づくこともできず、気づけないと受容してあげることができません。

感情は行動のナビゲーターなので、感情を受容できないと、自分の行動の操縦桿を握ることが難しくなります。

ここを読んでくださっている方は、①~③に何かしら「不足感」を抱いている方だと思います。
でも大丈夫です。今からでも、遅くはありません。幼少期とはやり方が違いますが、大人になった今からでも、自分を満たして、自己肯定感を育てることができる、さまざまな手法があります。

では、三つの自己肯定感について、一つ一つ見ていきましょう。

存在価値の肯定感とは?

「自分は生きているだけで価値がある」というように、自分の存在価値を丸ごと認めているとき、人は自然と前向きに生きることができます。

ちいさいころに、必要な世話をしてもらうことや、失敗したり泣いたりしたときに周囲の大人にしっかりと受け止めてもらえると、①存在価値の肯定感が育っていきます。

逆に自分で自分の存在価値を認めることができないと、生きるのが苦しくなってしまいます。

「自分は生きているべきではないのかもしれない」と疑いながら生きるのは考えるだけでしんどいですが、この存在価値の肯定感が弱いとそうなりがちです。

結果、うつっぽくなったり、何かに依存しやすい体質になってしまいます。

他人から認めてもらいたい「承認欲求」が強くなり、自分軸ではなく他人軸で生きるようになってしまいます。それは他人の反応を常に意識していなければならないためとてもつらい生き方です。

「~べき」「~ねばならない」という思考に陥りやすい方も、もしかしたら存在価値の肯定感が薄い方かもしれません。「~べき」「~ねば」は、心から湧いてくる欲求には使わない言葉です。つまり「他人軸」だからこそ出てくる言葉なのですよね。

これは「~できてない自分はダメ」「~できたら自分はOK」と条件付きで自分を見てしまっている状態です。

一方、自分で自分の存在価値を認めることができると、いいところも悪いところも含めて自分で自分に「OK」を出している状態なので、「自分軸」で生きることができます。すると不安がなくなり、心が安定できるんです。

自己受容感とは?

自分の存在価値を認めることができるようになると、自分の感情に目を向けることができるようになってきます。

感情は、行動のナビゲーターです。何が好きで何が嫌いか、わからないことには行動できません。

私自身、10代のころは、自分が本当は何をしていると幸せなのか分かりませんでした。音楽ですら「これが好き!」と自信を持って言えず、「あの人が好きって言ってるあれはとても流行ってるから学校では好きっていうけど、きっとお母さんは批判するだろうからお母さんの前ではこっちにしとこう」など、完全他人軸で生きていました。

自分の「好き」「心地いい」は「間違っている」と言われて育ったからでした。

その結果、「これはいい感情だから感じてよし」「イライラなんかしてはいけない。感じてはいけない」「マイナスの感情を持つ自分はダメだ」と、感情をジャッジする人間になっていました。

小さいころ、「泣いてはいけない」「かんしゃくをおこしてはいけない」「くよくよするな」「あなたの好きなものは認められない」と感情を否定されて育っていると、感情に蓋をしちゃうんです。

でも本当は、「感じちゃいけない感情」なんてないんですよね。

育児中のママだって、イライラしてもいいんです。

「今イライラしているな」「私は本当は今、悲しいんだな」

どんな感情でも、きちんと感じれば感じるほど、暴走しにくくなり、手放しやすくなっていきます。次の「行動の自己コントロール」ができるようになっていくんです。

私自身も感情に飲み込まれ、感じる前に表に出してた・・・なんて失敗もしょっちゅうですが、それでも、ふたをしていた時に比べると、心が軽くなり、表に出すときも「大爆発」がふせげるようになりました。

例えば、夫が家事をしないでビールを飲んでのんびりしているとき、その横で毎日がまんして家事をしていると、イライラがたまって、「そういえば、私が具合悪いときも何にもしてくれなかった」など、過去のいらない記憶まで引っ張り出してきてイライラし始めたりします。

そんな時に「ちょっとこれお願いしたいんだけど」と何かを依頼されただけで「こっちは自分の時間なんて一分もないんだよっっっ!」とキレてしまうことがありました。

最近では、「私は今めっちゃイライラしているな」「夫にもう少し家事を手伝ってほしいと思っているな」「ビールばっか飲みやがってとか思ってるな」と、静かに観察していると、「ちょっとこれお願いしたいんだけど」と何か持ち掛けられたとき、「ごめん、15分休憩とるために今まで必死に家事やってたの。そちらを引き受けるなら、私がやってるこれをお願いしたいんだけど。」とか、「今無理」とか、キレずに落ち着いて言えるようになりました。

「自分が自分の感情の観察者になる」

これだけ?と思うかもしれません。

でも考えてみてください。子どもって、「お母さんみて!」「みててね!」って言いますよね。

自分のすることを見て、「○○したね」と言ってもらえるだけで安心します。

自分にも「見てるよ。」「わかっているよ」「そう思うんだね、それでいいよ」と言ってあげたら、自分の感情も落ち着けるのですよね。

 

行動の自己コントロール感とは?

これは、自分の操縦桿を自分で握ることです

しっかりと自分の感情を感じたら、今度はそれを行動に反映していきます。

感情をどう表に出せば解決につながるか?それを、相手の言葉に反応して即座に返すのではなく、どう行動するかを自分で選べる状態です。

例えば、子どもにご飯時に遊んでほしいとだだをこねられてイライラしたとき、

A「いまダメって言ったでしょう!!」

B「○○ちゃんは、遊んでほしかったんだね。でも今はご飯作ってるからあとでね。」「あんまり駄々をこねられるとママもイライラしちゃうな」

AとBでどちらが解決しやすいか、もちろんお分かりですよね。

以前の私は、子どもが言うことを聞かないせいで、怒ってしまうのだと思っていました。他人のせいだから、怒りはコントロールできないと思い込んでいたのです。行動はAのパターンしか選べない状態です。

でも、例えば子供にイライラして怒鳴ってても、インターホンが鳴ると、普通に戻れますよね?

そう、実は怒りはコントロールできるんです。

その方法は、「イライラしている自分」を客観的にただ見ること。そして、次に起こす行動は、感情とは切り離して「選択できる」と気づくことです。

自分の「イライラ」感情をしっかりと受容したら、わかりやすい形で提示することができるようになります。そして、そんなママを見て子どもも感情を表に出す方法を学んでくれます。正に一石二鳥♪
これが短期の行動の自己コントロール感です。

そして、自分の感情をしっかり見ていくと、「自分のこうしたい」に素直になれます。

すると自分軸での目標が見つかり、それに向かって自分の行動をコントロールしていけるようになります。
「母親なら〜べき」を手放すと、「私は本当は、仕事をしたいんだな」とか「仕事を辞めて子どもといたいんだな」とか、そういう自分軸での本当のやりたいことが、しっかり聞き取れるようになって、やりたいことを実行に移すこともできるようになってくるのです。

これが、長期の自己コントロール感です。

短期の自己コントロール感も長期の自己コントロール感も、しっかりと感情のナビゲーションに従うと、育てやすくなるのです。

 

以上が自己肯定感の三つの種類です。
では、ママの自己肯定感がしっかりしてくると、子育てにはどんな影響があるのでしょうか?

ママの自己肯定感と子育て

子どもの自己肯定感を左右するのは、ママの自己肯定感だと言われています。

自己肯定感の高さは世代間連鎖するのです。

これ、ちょっとこわいですよねー((((;゚Д゚)))))))
でもしっかり変えていけますので、安心してくださいね。

いま自己肯定感の低さを感じている方、あなたのお母さんも自己肯定感が低かった可能性が高いです。

自分を肯定できてないと、他者である子どもを肯定するのは難しいから、否定的なかかわりが増えてしまうのですね。
小さい子どもは、親の振る舞いを丸ごと吸収して育つので、親が自分をどう扱ったか、親が親自身を大切にしていたか、それを無意識にそのまま真似するのです。すると、潜在意識に低い自己肯定感が刻まれてしまい、自己肯定感の低い人の出来上がり。
こうして自己肯定感の低さが受け継がれてしまうんですね。

それは、親の自己肯定感がない=愛情がないということでは、もちろんありません。
自己肯定感が高くなるように子どもを育ててあげる「やり方」がわからなかったということです。

今のように情報も多くない中で、手探りでも必死で育ててくれたんですよね。

それでは、私たち現役のママが自己肯定感を高めたら、どんな子育てができるのでしょうか?

  1. 子どもの良いところを伸ばしてあげることができる
  2. 子どもに「生きていることが楽しい」と思わせてあげることができる
  3. 自分の価値観で主体的に生きる子供に育ててあげることができる
  4. 自分のことも他人のことも大切にできる人に育ててあげることができる

こんな子育てができるなら、子育ては楽しくやりがいのある仕事だと思えてきますよね!

なので、まずはママ自身が自己肯定感をアップさせて、子育てを、そしてこれからの人生を楽しくしていきましょう!

まとめ

  • 自己肯定感には三つの種類がある
  • まずは存在価値の肯定感、次に感情の自己受容、そして行動の自己コントロール感の順に育てていくことができる
  • ママの自己肯定感をはぐくめば、子どもも自己肯定感がアップするので、子育てが楽で楽しくなる!

いかがでしたでしょうか?

これから、自己肯定感をアップさせる方法を、もっと深掘りしてご紹介していくので、そちらの記事もご覧くださいね。

一緒に自己肯定感を育てて、ラクで楽しい子育てをしていきましょう!

少しでもあなたのお役に立てたら幸いです。

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