子どもへの対応法

4~5歳のかんしゃくに悩むママへ!時期的特徴から対応法をケーススタディを交えて解説

魔の2歳児・悪魔の3歳児のいわゆる「いやいや期」を終えて、いよいよ年少さんの歳。
「やっと楽になるかも・・・」そんなママの期待を裏切る、まさかの「4歳の壁」。

ママもぐったりしてしまいますよね。

我が家の上二人も、4歳のころ「これが反抗期?それとも赤ちゃん返り?」と思うような、ひどいかんしゃくをよく起こしていました。

いろいろ試行錯誤して、うまくいった方法などをご紹介してみたいと思います。

  • 4歳の反抗期 ケーススタディ(我が家の失敗例と成功例)
  • かんしゃくを起こした子供への対応法
  • そもそもかんしゃくを減らすには?
  • 4歳児ってどんな生き物?

 

Contents

4歳の反抗期 ケーススタディ

例えば、おもちゃが欲しいといわれて断ったらギャン泣きしちゃった例を見てみましょう。

【私の失敗例】

子「このおもちゃがほしいのーーー!」
ママ「この前も買ったばかりでしょ(正論)。ほしいばっかり言ってすぐ買ってたら、おうちがおもちゃだらけになっちゃうんだよ(正論)。お片付けもしないし、いつもすぐ飽きちゃうじゃない!(正論)」

はい、正論ばかりで、しかも畳みかけてます!
共感のきょの字もないのが、よっくお判りいただける例かと思います。
一人目の4歳のころ、しょっちゅうこれやってましたねー。

もちろん、ギャン泣きは火に油。「怒鳴って強制終了」目前の様子を中継いたしました。

 

【共感でうまくいった例】

子「このおもちゃがほしいのーーー!(ギャン泣き)」
ママ「そっかー、このおもちゃほしいんだねー。そうだねー。」
子「買ってーーーー!」
ママ「買ってほしいねー。そうだねー。」
子「買ってようーーーー!」
ママ「買ってほしいねー、これ素敵だもんねー。じゃ、ちょっと触ってみちゃう?」
子「・・・・」
ママ「じゃさ、ママ抱っこしてあげるから一緒に見よ?」
子「・・・(膝に乗ってくる)」
ママ「うわーこれいいね。ここも見て!すてき!」(←ママも欲しそうに!)
子「・・・うん、きらきら✨ついてる」
ママ「そうだねー。いいねー。・・・じゃあさ、こないだもおもちゃを買ったばかりで今日はどうーしても買えないから、サンタさんにお願いするのはどう?忘れないように写真撮っとこうよ。」
子「うん。おてがみかく。」
ママ(ガッツポーーーーズ👍)

という感じで、実際うまくいったことがあります。

では、うまくいった例ではどんなところがうまくいっていたのでしょうか?

かんしゃくを起こした子供への対応法

  1. まずは共感!
  2. 落ち着いてきたらスキンシップ
  3. 改めて理由を話して、B案をプレゼンしてみる

①まずは共感

あなたも、誰かに愚痴を言ったとき、

「それはあなたが悪いでしょ」

と切り返されて、「ちょっと共感してほしいだけなのに・・・」と思った経験ありませんか?

私はよくあります。

子どもも、気持ちを受け止めてほしいのにどうしていいかわからなくて、かんしゃくを起こしていることがよくあるようです。
なので、一旦、全面的に共感してあげるプロセスがあると、興奮が静まるのが早くなります。

とはいえ、「これ買って!」「帰りたくない!」「行きたくない!」「おともだちに貸すの嫌!」など、忙しいときや周りに人がいるときに泣き叫ばれると、共感って難しいですよね。

そんなときは、「おうむがえし」が手っ取り早いです。手っ取り早いうえに、オウム返しされた側は「わかってもらえた気分」になるんです。
これはおいしい。

②スキンシップ

まずステップ①で共感した後、沈静化してきたけどまだ意地を張ってる・・・そんな時、スキンシップが有効です。

最初のケーススタディですと、成功例の「抱っこしてあげるから・・・」のくだりですね。

うちでは、真ん中の子は割と素直なので、共感をすると、そのうち自らすり寄ってきてくれますが、お姉ちゃんは自分から折れるのは苦手。

そんなお姉ちゃんに、スキンシップを促すときは、共感の後、ちょっと間をおいてからこう言います。

ママ「さっきは怒っちゃったねぇ。ママ仲直りしたいから、ぎゅーしよ?」

最初は「やだ!」っと言われても、時間をおいて何度か言うと「だっこ。」と来てくれたりします。

ハグなどのスキンシップをすると、オキシトシンというホルモンが出て、ストレスホルモンを抑えてくれるそうなんです。
脳科学でも証明された方法なんですね。

ママのほうも、抱っこすると、それまで内心イライラしてても、自然とあふれ出るオキシトシンのおかげで我が子が愛しく思えてくるので、おすすめです😘

③改めて理由を話して、B案をプレゼンしてみる

スキンシップして落ち着いたら、改めて、ダメな理由を話して、B案のプレゼンです。

ケーススタディで言うと、成功例の「どうしても買えないからサンタにお願い」ってとこですね。

 

じっくり共感してるとうまくいきます。上記の成功例の場合、「ママも、このおもちゃが魅力的だってわかってくれた」と思ってもらえたのが成功要因だったと思います。

「味方のママが言ってるなら、B案でもいいか(妥協)」
または
「B案もなかなかおいしい案だ(魅力的な餌で釣る)」
と思ってもらえたら、すっきり解決ですね。

いずれにせよ味方だと思わせることで、B案を飲んでもらいやすくなるというのがポイントです。

以上が、私のご提案する、かんしゃくを起こした子供への対応スリーステップになります。

とはいえ、お腹が空いてたり、眠かったり、疲れてたりすると、ダメな時もあります。
そんなときは、家ならギャン泣きしてても「はいはい~ごめんね~」で放置プレイ、外出先なら笑顔で小脇に抱えてその場から立ち去ることも(笑)。
先に生き物としての欲求を満たすのが得策ですもんね。

4歳児ってどんな生き物?

4歳児って、急に駄々こねがねちっこくなってくるという印象があったんで、脳の中で何が起こっているのか気になって調べてみました。

大脳の発達に伴い、認知能力が大幅に向上する時期

 

4歳になると大脳の発達が進み、認知能力(いろいろな物事を認識する能力)が大幅に向上するそうです。
たとえば、時間の感覚(過去・現在・未来)の認識や、物事の「良い悪い」や、大人からの指示も、かなり理解できるようになります。

一方で、周りに合わせて自己コントロールをする、「前頭前皮質」と呼ばれる脳の力はまだまだ未熟。それもそのはず、こちらは18歳ごろにようやく完成に近づくといわれているからです。

だーかーら、「悪いってわかってるけど、がまんできない!」などという葛藤が生まれてくるのですね。納得。

我が家の場合

うちの上二人も、4歳の頃になると、「今日お休みしたから、明日は保育園だ」などがわかり、日曜の夜から機嫌が悪くなる(いわゆるサザエさん症候群ってやつですね)だとか、「この前はママ、これ買って良いって言ったのに!」だとか、「妹(赤ちゃん)は家にいるのに自分は保育園に行かされるなんてやだ!」とか、反抗の仕方がかしこくなったなぁ(笑)なんて思うことが増えていきました。

4歳児本人たちも葛藤しているとわかると、反抗されても、少し理解を示せる気がしますね。

そもそもかんしゃくを減らすには?

そんな4歳児。そもそもかんしゃくを減らすほうほうはあるのでしょうか?

あるんです。

色々調べて試した結果、うちで有効だった方法をご紹介してみますね。

  • 1日5分の集中遊びタイム
  • スキンシップ
  • 「存在」を愛していると伝える

①1日5分の集中遊びタイム

特に一番上の子のとき。1日に5分と決めて、一緒に遊びました。
下の子が寝たときとか、起きてても上の子の好きな遊びを、できる限り下の子の存在感を消して「二人で」の雰囲気を作って、遊びました。
たった5分でも、スマホをおいて集中して遊ぶと納得してくれ、そのあとはその遊びをひとりで機嫌よく続けていましたね。

うちの子は、「やきもちからの赤ちゃん返り」を併発した反抗期だったので、特に有効でした。

②スキンシップ

こちらはかんしゃくを起こしていないときに、日ごろ習慣としてやっていくスキンシップです。

やりかたは2通り。

・ママのほうからお願いして、積極的にスキンシップをする。
・子どもに求められたときに、「5秒」でも即レス対応する。

この2つです。

この2つ、結構即効性のある方法でした。即機嫌がよくなり、持続的な効果もあり。

私はよく「ママにエネルギー充電して~」と言いながらハグするのですが、恥ずかしい方は、「ちょっとこちょこちょしていい?」とか、「おすもうしよう!」とかもありだと思います。

うちの小学生は「おんぶ」といまだに迫ってくるときがありますが、「即レス5秒だけ」を心がけています。(5秒で終わらないと腰に来ますが・・・😱)

③「存在」を愛していると伝える

私たち大人も、条件付きの愛ではなく、「あなたがそこにいてくれてうれしい」と言われたらうれしいですよね。
子どもこそ、誰よりも親からの「無条件の愛」をエネルギーに生きている存在だといえます。

なので、できれば毎日「生まれてきてくれてありがとう」って言いたいですけど、なかなか言えなかったりしますよね。

そんなときは、「○○ちゃんがおうちに帰ってくると、楽しいな」「あー、一緒に遊べてママ楽しかった」「今日も、笑わせてくれてありがとね!」そんな言葉をかけると、子どもの心は安定するようです。

私の尊敬する親野智可等さんが、「ほめ写」をお勧めしていますが、リビングに写真を貼って、「この時は楽しかったねぇ」と思い出を共有するのも、無条件に肯定されている感じがしますね。
我が家も、ちょこちょこ印刷するように心がけています。子供もいっしょにやると喜ぶのでお勧めです。

 

以上の3つがそもそもかんしゃくを減らすのに有効だったと感じている方法です。

こちらは長期戦になります。焦らずじっくり仕込んでみてくださいね。

まとめ

・かんしゃくを起こした子にはスリーステップで対応

  1. まずは共感!
  2. 落ち着いてきたらスキンシップ
  3. 改めて理由を話して提案してみる

・4歳の反抗期は脳の成長期

・そもそもかんしゃくを減らすには

  1. 1日5分の集中遊びタイム
  2. スキンシップ
  3. 「存在」を愛していると伝える

これらの方法を実行するには、まず、ママ自身の自己肯定感が定着していることが前提条件となります。

なぜなら、ママが自分を愛して、受容していないとき、子どものかんしゃくはママにとって許しがたい「身勝手」に映り、「共感」「スキンシップ」は苦痛でしかないからです。かつての私がそうだったように。

「子どものわがままに共感できない」
「赤ちゃん返りの上の子がかわいく思えない」
「スキンシップしてあげられない」

それはママの心のSOSかもしれません。

もし、あなたの心が発するSOSを感じたら、まずママの自己肯定感を上げる方法を試してみてください。
別記事にアップする予定です。

そして、一人ではうまくいかないとき、一人で悩まず、信頼できる人に相談することをお勧めします。

もし誰もいなくて、私でよかったら、お話を聞かせてください。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
今の私の精一杯のことを書かせていただきました。

あなたのお力になれたら幸いです。