不安が強い子は○○不足かも知れない
こんにちは。不登校専門栄養カウンセラーまきのんこと、吉野真紀子です。
今日のテーマは「不安が強い子は○○不足かもしれない」と言うお話です。
お子さんが学校に対して強い不安を持っている方
母子分離不安で悩んでいる方
ご自身が不安が強い方
こんな方のお役に立てたらなと思っているので、
よかったらぜひ最後まで読んでくださいね。
Contents
不安が強い子に不足しているのは
結論から言うと、「亜鉛」と言うミネラルです。
なぜ不安と亜鉛は関係しているのか、詳しくご説明しますね。
ちょっと小難しい話になるのですが、少しだけお付き合いください。
亜鉛と言うのは、身体に絶対必要なミネラルの一つです。
300以上とも500以上とも言われる、体内の化学反応(つまり代謝)に関係していると言われ
体を正常に動かすには欠かせない栄養素です。
代表的な働きは、味覚や嗅覚の働き、骨の成長、皮膚の代謝、性腺の発達などに関与しています。
亜鉛は、銅と言うミネラルと、体内でバランスをとっています。
ここでは亜鉛が不足すると、身体の中で銅が多すぎる状態になることを覚えておいてください。
不安を作り出すメカニズム
不安を作り出す要因の一つには、ノルアドレナリンという
神経伝達物質がかかわっていることが知られています。
この、ノルアドレナリンどうやってできるかと言うと
チロシンっていうタンパク質が化学変化してできているのですが、
このチロシンが体の中で、
チロシン→L-ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン
と言う順に化学変化を起こすんですね。
亜鉛が少なくて、銅が多いと、
このドーパミンからノルアドレナリンになる経路が
活発になりすぎてしまうんです。
つまりノルアドレナリンが作られすぎてしまうってこと。
そうすると、ちょっとしたことで不安になったり
大したことないのに大げさに怖がったり
してしまうんです。
精神疾患に対する栄養療法の権威であるウィリアム・ウォルシュ博士によると、
亜鉛不足は心の健康において最も頻繁に観察されるケミカルインバランスであり、うつ病や行動障害、ADHD、自閉症、統合失調症と診断された人の90%以上で、血液中の亜鉛が少なくなっていることが確認されている
とのことです。
どうしてバランスが崩れるの?
本来、身体の中で亜鉛と銅は、1:0.9~1 の割合で存在しているものです。
ところが、現代人は、亜鉛不足になる要因が摂っても多いんです。
亜鉛が不足する原因は
①有害金属の排泄(亜鉛が使われる)
②食品添加物(亜鉛を排泄してしまう)
③農薬・殺虫剤(銅が多い)
④環境ホルモン(体に入ると銅が増加する)
⑤ストレス(亜鉛が入った解毒酵素の消費が増える)
こうして、身体の中で亜鉛不足が起こっているんです。
成長期は亜鉛がとっても必要
さきほど、亜鉛は味覚や嗅覚の働き、骨の成長、皮膚の代謝、性腺の発達に必要って言いました。
成長期のお子さん、見てください。
身長がめっちゃ伸びる時期じゃないですか?
ってことは骨、すごく成長しますよね?
皮膚もそれに伴ってたくさん面積が増えます。
二次性徴の時期だから、性腺も発達しますよね。
そう、思春期は亜鉛がめちゃくちゃ必要な時期なんです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2025」でも
成長期の必要量は多く見積もられています。
(推奨量 mg/日
12~14歳 男8.5 女8.5
15~17歳 男10.0 女8.0
18~29歳 男9.0 女7.5 )
亜鉛は吸収率が30%
必要量が多いのに、亜鉛は吸収率が悪いのです。
健康な人でも吸収率は30%と言われています。
もし、ストレスで腸が乱れていたら?
吸収率はもっと落ちてしまいます。
ところで、不登校のお子さんは、
不登校っていう状態に至るまで、
周りに合わせよう、何とか学校へ行こうと
がんばってきました。
そして限界がきてお休みしている状態ですよね
これってつまり、長期にわたってストレスを感じていたってこと
なので腸が乱れている可能性が大いにあるんです。
事実私のところに来てくださるクライアントさんのお子さんは、
お腹を痛がったり、お腹を壊しやすかったりしています。
それでなくても現代食は、腸が乱れやすいんです。
なので、亜鉛の吸収が落ちている可能性が高いのです。
実際、髪の毛や爪を見てみると、
不登校さんには亜鉛と銅のバランスが崩れているお子さんが多いです。
不登校さんのお母さんも同じく、銅と亜鉛はバランスが崩れていることが
多いです。
おそらく、ストレスの感じ方、吸収など、
親子で似る部分が多いからかもしれません。
(ママは自分を責めないでくださいね!
気づいて、親子で一緒に改善していくのがベストであると
言いたいのです。)
亜鉛と銅と食べ物
亜鉛を含む食材と、厚生労働省の摂取基準を比べてみると
男性15~17歳の一日の摂取量を満たす量は次のようになります
牛赤身肉なら200g
鶏レバーなら300g
卵なら16個分
いかがですか??
なかなかの大食漢でないと難しい数字ですよね…
ギャル曽根さんくらいじゃないと無理な感じ。
いや、たまご16個はギャル曽根ちゃんでも無理か。
てなわけで、結構無理があるんですよ。
こんな量、昔の人は食べれてたのかな?
不思議ですよね。
生物学的に必要ってことは、
これだけ食べてきた歴史があるんだと思うのですが
もしかしたら、狩猟採集時代には
きちんと足りていたのではないかと
今の私は思っています。
でも現代食では無理。
だから、不足している場合には
サプリメントを摂ってもいいのではないかな?と
私は考えています。
ただ、やみくもに摂ると
亜鉛には過剰摂取での害もありますので
そこは注意が必要です。
我が家の経験
うちの子も私も、分子栄養学のクリニックで検査を受けて
しっかり亜鉛不足でした。
なので、亜鉛はサプリメントで摂ってます。
徐々に効果が表れて、
特に長女は、全然泣かなくなりましたね。
イライラキーキーしてたのに
それもなくなった。
あとね、私の手荒れが
すごく改善したんです。
亜鉛だけの効果じゃないかもですが(ほかにもいろいろ対策してるから)
亜鉛も皮膚には関与しているので
やっぱり摂って良かったと思っています。
まとめ
☆成長期のお子さんには亜鉛がとっても必要!
☆不安を作り出すノルアドレナリンは亜鉛不足で増えすぎる
☆亜鉛を食事でとるのって結構大変
いかがでしたか?
不登校さんの不安を、ぜひ取り除いてあげたいですよね。
また、ママが不安じゃなくなると
子どもって不安から抜け出しやすいんです。
非言語的コミュニケーションって
コミュニケーションの9割以上を占めているので
心の中が伝わるんですよね。
ぜひ、参考にしていただいて
ママから子へ、ほっこり幸せ伝えてあげてください