遠足当日!…行けなかった

先週は我が子の遠足でした。

二日前から、本人は自主的にリュックサックに荷物を詰め、
しおりを見て荷物チェックもしてたんです。

だからすっかり安心していたのに、当日朝になって
「遠足やぁだ!(涙)」

私はつい、
「えーーー遠足だよ?行ったら絶対楽しいよ」
と言ってしまいましたが

本人は泣くばかり。

何が嫌なのか?
どう嫌なのか?
いつも学校が嫌な時はほとんど聞かないようにしてるけど、
つい聞いちゃいました。

でも、やっぱり口にできない様子。

そんな娘でしたが、私が気を取り直して、
本来の対応で話をして、仕事に出たら(パパが在宅してるので)、
本人も落ち着きを取り戻して、

仕事を終えて帰宅すると

「ママ大好き。わがままを聞いてくれてありがとう」との
お手紙を書いてくれていて、
自主学習をして待っていました(びっくり)。

そして翌日はちゃんと学校へ行ったのです。

今回の私の対応をまとめてみますね!

行きしぶり!その時のママの心構え

さぁ目の前に、行きしぶる子どもがいます。
あなたならどう対応しますか?

ついあわててしまったり、焦っていかせようとしてしまっていませんか?
以前の私はそうでした。

まずはママの心を落ち着けましょう。
ママが慌てると
「自分は良くないことをしているんだ」
「ママを困らせている」
と言う感覚が子どもの無意識に湧いてきて
ますます子どもが殻に閉じこもってしまいます。

そんな時、子どもの状態を理解することが役に立ちます。

子どもの心はこんな状態

こんな時、多くの子どもの心の状態はこんな感じです。

  • 学校へ行かなければいけないことはわかっている
  • でも、どうしても行けない
  • その理由は自分でもよくわからない
  • うまく言葉にできない
  • きっと周りの大人の期待を裏切っている(罪悪感)

このような葛藤状態になってます。

フリースクールでお勤めしていた時も
学校現場でお仕事していた時も
これらのことを学校へ行けないお子さんたちは感じているんだなと
ひしひしと感じました。

この状態のとき、「なんでいかないの?」と尋ねても
返事は返ってこないか、
その場しのぎの、実際は的外れな理由しか返ってこないので、
聞いても無駄です。

いじめなど、本当にトラウマとなる出来事がある場合は
意外と少ないのです。

なので、そのとんちんかんな答えにいくら対応しても
行きしぶりは改善しません。

つまり、

「とにかくこの子は行きたくても行けないんだ」
これをまるごと受け止める必要があるのです。

この時のママは、きっとイライラするし、焦るし、困ると思います。

でもそれも丸ごと受け止めましょう。

「イライラしちゃうけど、それもしょうがないよね」

って感じで、一旦まるごと
自分を受け止め、子どもも受け止めておきましょう。

子どもが行けない本当の理由

子どもが外に出られない本当の理由は
私の経験上たったの2つになります

1.体の疲れ(エネルギーの枯渇)
2.心の疲れ(エネルギーの枯渇)

いずれの疲れにしても、
子どもは「安心して休める場所」を求めています。

これを与えないでいると、
不登校・行きしぶりは長期化して
こじらせてしまう結果となります。

一方で、家が安心して休める場所になっていると、しっかり休んだ子どもは自分からまた立ち上がり、外へと出ていくことができるのです。

これは小さいころと同じです。

よちよち歩きのころ
転んだお子さんは、お母さんのところに
泣きながら抱っこを求めて戻ってきますよね

でもそのまま1時間も2時間も
抱っこのままではいなかったはず。

十分に落ち着くと、また膝から降りて
遊びに戻っていったはずです。

これを愛着行動と探索行動と呼びます。
愛着行動は、心と身体に必要なエネルギーを補充する行為でもあります。

これが、家で休む行為と、学校などへ行く行為の、ベースとなっているのです。

これの愛着行動により、親としっかりと愛着形成されていると、
大人になってからも周囲の人や社会と安定したつながりを持ち、安定した社会活動ができるのです。

今、目の前の行きしぶりのお子さんが訴えているのは
「安心してエネルギーを補充する場所が欲しい」ということ。

なのでまずは、また動き出すお子さんの生命力を信じて、
「良いよ、今日はゆっくり休もう」
と言ってあげるのが大事なんです。

長期化している場合は

すでに長期化してしまっている場合、
その間しっかり休めていないことが問題です。

登校刺激を加え続けた場合、子どもにとっては、学校を休んでいる間も家が完全に安心できる場所でなかった可能性があります。
慢性的にストレスがかかる状況が続いていたということです。

この場合は、まずは

身体にたまったストレスのケア

をする必要があります。

特に腸は、ストレスがかかると瞬時に腸内細菌が変化してしまいます。

私はよく焼け野原を例にとるのですが
戦争で焼け野原になってしまった町は、
放っておいても元には戻りません。
がれきを取り除き、地面を整えて、新しい建物を建てたり木を植えるから
元のように住める場所になるわけです。

身体も同じ。有害なものを排出し、傷を修復し、回復に必要な栄養成分を補ってあげて、初めて回復できるんです。

なので長期化してしまった場合の対処法は、
また別途お知らせしますね!

ママの心を整えよう

子どもが学校へ行かないとき、ママがイライラする、焦る、困るのは
「行かせないといけない」と思っているからです。

もっと言えば、
「行かせないと自分の責務を果たしていないような気がする」
「誰かに後ろ指さされそうな気がする」
という、

何かから自分を守りたい気持ち

があることが多いです。
これは私がそうでしたし、私に相談してくださった方の多くが
打ち明けてくれました。

つまり、子どもの本心に寄り添うことができずに、
別なところから来ている感情に支配されているわけです。

親は自分を責める必要はありません。
でも気づく必要は大いにあります。

母親が、自分の焦りがどこから来るのかに気づいて、
それに対処することで、
「愛着行動」を心からの喜びをもっておこなうことができます。

すると、愛着形成がとてもスムーズにいきます。

なので、お母さんの方の心のケアも、
お子さんの回復のために長期的には重要になってきます。

まとめ

今回、遠足に行けなかった我が子にやったことは三つ

1.理由を深堀りせず、まるごと行けないことを受け容れる
2.疲労回復のために栄養を取らせ、よく休ませる
3.自分の「遠足行かせなきゃ」の気持ちに気づき、行かせなくても大丈夫なことを思い出す

私もだいぶ慣れてきたから、今回はうまく対処できたようで、
子どもの回復も早かったです。

疲れやすいうちの子たち。まだまだこういった事はあると思いますが、
自分をメンテナンスして、いつでも安全基地になれるように
心づもりしておこうと思った出来事でした。

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